第五話 功労者【アリシア】

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第五話 功労者【アリシア】

 明日は絶対に王城へ行かなければならないらしい。  ・・・憂鬱だ。 功労者になったのはいいが、王への謁見はしたくないな・・・。   ◆    「うーん・・・ダメだね。次これ」 ジーナさんが私を見て冷めた顔をした。 ・・・もうやだな。  「あの・・・やっぱり私はいつもの恰好でいいです・・・」 「ダメダメ、王の前に行くんだから」 「支給されている奪還軍の服でいいのでは・・・。それにべモンドさんからこんな話は聞いていません」 「普通はわかるって思われたんでしょ。私がいなかったら大恥かいてたよ」 王城は面倒な決まりごとがあるらしい。 ただ報奨金を貰って、願いを言いに行くだけなのに・・・。  「あんたまだ成人前だし、そういうことわかんないかもっては思ったんだよね」 「たしかに知りませんでしたが・・・」 「考えたら不安になっちゃってさ。私がいてよかったね」 ジーナさんは私が心配になったみたいで、昼近くに孤児院まで来てくれた。 そして今は高そうな服屋の中だ。  「仕立ててる時間は無いから合うのを選ばないとね」 「はい・・・」 この人、きのうたくさん酒を飲んでいたのに元気だな・・・。  「ジーナさん、これなんかどうでしょう?」 ルルが新しい服を持ってきた。  「うーん・・・それはルルちゃんの方が似合いそうだけど・・・着せてみよっか」 「アリシア、次はこれね」 「自分のを選んだほうが・・・」 「あたしはあとでいいの」 明日は城の中庭で功労者のための宴の用意もあると聞いた。 家族を招いてもいいらしく、ジーナさんが連れてきてくれる予定だ。  「あの・・・例えばですが、鎧や兜は付けていいのですか?それなら服を買わなくても・・・」 「ダメに決まってるでしょ。当たり前だけど武器も持っていけないから」 本当に面倒だな・・・。 ◆  「よし、これがいい。戦場の乙女って感じね」 「うん、綺麗だよアリシア」 何度も着替えをさせられて、ようやく二人が納得するものが決まった。 ・・・でも私は気に入らない。  「・・・本当にこれでいいのですか?」 なぜスカートなんだ。こんなもの穿いて戦場に出られるものか。  孤児院が舐められないようにと、身だしなみに気を遣ってはきた。 でもここまでしなくてもいい気がする・・・。  「服はお城で着替えるから自分で持っていくのよ。暗殺を防ぐためだけど、丸裸にされて持ち物と全身を調べられてから着せてもらえるの」 「は?」 丸裸・・・。  「嫌です・・・行きたくなくなってきました・・・」 「大丈夫よ。男はいない、女には女が付くから」 「女でも・・・」 「あ・・・そしたら下着もいいのにしないと。ルルちゃんのも買ってあげるから心配しないでねー」 ・・・バカバカしい、なんとか逃げなければ。  「あの・・・今日は戦士の墓地に行きたいと思ってまして・・・」 「ジーナさん嘘です。朝早くに行ってました」 「ルル!」 「まだあたしも選んでないんだから付き合ってよ」 今日のルルは、服を買ってくれるジーナさんの味方らしい。  我慢するしかないか・・・。 なんだか疲れた。帰ったら早く休んでしまおう。 ◆  「おはようお姉ちゃん、今日は頑張ってね」「櫛は持った?」「おいしいのあったら持って帰ってきて」 目が覚めて食堂に入ると、弟妹たちがみんな嬉しそうな顔をしていた。  ここで「行きたくない」って言ったら責められそうだから素直に聞いておこう。  「お前たちもアカデミーで頑張ってこい」 「明日の新聞に載るんでしょ?」 そうだった。功労者は公表される・・・。  「みんな静かに食べなさい。アリシア、出る前は私に声をかけて」 セス院長はなんだか恐い顔だ。 これも素直に聞いておこう・・・。 ◆  「アリシア、お城で粗相をしないように気を付けなさいね」 セス院長に声をかけると、外まで見送りをしてくれた。 さっきと違って笑顔ではあるが、緊張しているような雰囲気もある。  「なにかしてもらったら必ずお礼を言うのよ?」 「はい・・・」 「挨拶はその場に合った声の大きさでしなさい」 「わかっています・・・」 そこまで心配なのだろうか。 ・・・もう話を変えてやろう。  「あの・・・功労者の褒賞金や望みは、孤児院のために使おうと思っています。なにか望むものを言ってください」 出る前に聞いておこうと思っていたことだった。  この命があるのは孤児院のおかげだ。全部ここのために使うことに迷いは無い。  「・・・アリシア、それは許しません。気持ちだけは受け取りますが、すべて自分のために使いなさい」 私の申し出は拒まれた。 これもダメなのか・・・。  「だけど・・・戦士の報酬も受け取ってくれない。どうやって恩返しをすればいいのですか」 戦士になれてから毎月お金を貰えているが、正直ほとんど使っていない。 全部渡そうとした時も「自分のために使え」と断られていた。  「恩返しなど考えないでください。そして孤児院はすべて王立なのでなんの心配もいりません」 「でも・・・」 「私が望むのはあなたの幸福です。ルルから聞きましたが、壊れない武器が欲しいのでしょう?」 「そうですが・・・」 たしかに欲しい、絶対に壊れない武器を手に入れたい。  仕方ないことだが、使えば武器は壊れる。だからと言っていくつも持って行けば動きにくくなるからダメだ。  おそらく、私のためだけの支援隊など用意してはくれない。だから敵から奪うか落ちているものを拾うしかないが、武器が壊れなければその必要は無くなる。 自分が望むならこれしかないと言い切れるものだ。  「王にはそれを望みなさい。お金だってあと一年と少しでここを出るあなたには必要なもの、だから自分自身のために使いなさい」 「少しくらいは・・・」 「功労者への報奨金は二億エール・・・命を賭けているからです。なので、あなたの命は受け取れません。私の言うことは聞けるわね?」 「はい・・・感謝します」 この人はなにがあっても受け取らなそうだ。  「どうしてもお礼がしたいのであれば、ここにいる子どもたちの幸せを祈ってください」 「幸せ・・・必ずそうします」 煮え切らない私のために、セス院長は別の提案を出した。 それで恩を返せるとは思わないが、やらせてもらうことにしよう。  「それと・・・王の名前くらいは言えますね?まだお若いですが立派な方です・・・もちろん知っていますね?」 セス院長の顔が突然強張った。 しかも焦っているように見える。  「え・・・。えーと・・・テーゼ・・・」 王の名前・・・。 聞いたことはあるが憶えていない。別にいらないだろ・・・。  「はあ・・・メルキュオス・テーゼ・メイプル様です。言ってみなさい」 「めるきゅえ・・・」 「メルキュオス・テーゼ・メイプル様です!聞かれることは無いと思いますが忘れないでくださいね」 「・・・はい」 不安そうな顔は、これのせいだったのだろうか? 私は悪くないと思う。王族の名前は言いにくいし覚えにくいんだ・・・。 ◆  王城に着くと、名前と戦士証明を確認されて広めの部屋に案内された。 そこまで緊張は無いが・・・。  「アリシア様、こちらへ。決まりですので衣服と装飾をすべて取らせていただきます」 城のメイドは淡々と仕事をしてくれている。  ・・・そんなに私と歳は離れてなさそうだ。おそらく三つか四つくらい年上か?  「そのままお待ちください。まずは持ち物を確認させていただきます」 服も下着も全部取られた。  「・・・」 メイドは私が裸になっても表情を変えない。 恥ずかしがっていた自分がバカみたいだ・・・。 ◆  「問題ありません。それと・・・ふふ、お召し物を持参された方はあなたが初めてです」 身体検査は何事もなく終わったが、聞き捨てならないことを言われた。  「こうしなければいけないと聞いたが・・・」 「・・・失礼しました。私の記憶では・・・ですね」 ジーナさんに遊ばれたのか・・・。 これからは頭から信用せずに、まともそうな人の意見も聞こう。  「ではこちらでよろしいですね」 「・・・ああ」 せっかく用意したものだし、二人に選んでもらった服を着ていくことにした。 こうしないとあとで言われるだろうからな・・・。 ◆  「よくお似合いですよ」 散々調べた服なのに、メイドの補助で着せられた。 もう必要ないだろうに、王は臆病者か?  「では、行ってらっしゃいませ」 あ・・・お礼を言わなければ。  「ありがとうございます。静かで助かりました」 面倒だったが、唯一よかったのはこの人が私に付いたことくらいか。  「いえ、アリシア様のお体はとても美しかったので見惚れていました」 ・・・もし次があれば謁見は何としても断ろう。 ◆  「こちらです」 案内人が玉座の間の扉を開いた。  「ありがとうございます・・・」 「ゆっくりで構いません。一番右へお願いします」 「はい」 私が最後だったようで、他の功労者たちはすでに王の前に跪いている。 ・・・端に行けばいいんだな。 ◆  「アリシア・クライン・・・随分と若いな。歳は・・・」 私は一番最後に話しかけられた。 早く終わらないかな・・・。  「・・・十三です」 「そうか・・・私は二十六だ。ちょうどそなたの倍だな・・・顔を上げてくれ。勲章を贈ろう」 「はい・・・」 王の顔は、想像していた以上に緩く見えた。  たしかに若い。先代は心労だかで死んだって話だから、この歳で王になるのも仕方ないんだろうな。  あれ・・・名前は・・・ええと・・・メルキュオス・テーゼ・メイプルだったな。うん、憶えている。  「十三・・・最年少だ」「あれが戦場で戦っているのか・・・しかも前線」「千人に選ばれているんだ。かなりできるんじゃないか?」 私の年齢を聞き、周りの騎士や兵士たちが驚いている。 成人前に戦場に出て、しかも功労者に選ばれたのは私が初めてらしい。  「静かにしてくれ・・・アリシア、また戦場へ出るのか?」 王が口を開くと、周りの音が止まった。  「はい、私は戦うことしかできません」 「騎士団に入るというのはどうだろう?」 「え・・・」 戦場へ出ると言ったばかりなのに、なんだこの質問は・・・。忠誠心を見ているのか?  「・・・受けた方がいいんじゃないか?これから戦わずに一生暮らせるぞ」 隣にいた戦士が下を見たままで囁いた。 ・・・せっかくだが私は戦いたいんだ。  「お断りします。戦場以外で私の血は滾りません」 正直に答えた。 本当に騎士にされても困るからな。  「頼もしいな、だがそなたならいつでも迎えよう。覚えておくがいい」 考えすぎだったようだ。  「明日には報奨金が引き出せるようになるだろう。では、功労者となったそなたの望むものを聞く」 やっと話を戻してくれたか。 そう、わざわざここまで来たのはこのためだ。  「はい、私は絶対に壊れない武器が欲しいです」 「壊れない武器・・・すまないがこの城に用意はない。だが、街のすべての鍛冶屋と工房に告げておこう。店の一覧と場所をのちほど渡す、今後一切の費用は気にせずに思う存分使うといい」 「感謝いたします」 すぐに手に入らなかったのは残念だが、ここを出たら鍛冶屋を周ってみよう。  「では、最後に功労者の証をそなたたちに授けよう」 王が下がり、近くにいた騎士が美しい装飾の剣を取り出した。 勲章だけでなくこんなものまでくれるのか。  「それが証となる。すぐ後ろの扉から出て、集まった者たちに掲げて見せるのだ」 なるほど、勲章だけだと全員に見えないかもしれないからな。 まあなんでもいい、やっと終わりだ。 ◆  私たちは剣を受け取り、王から指示された扉を開けた。 たしか中庭だったはず・・・。  外に出て見渡すと、戦士たちや新聞の記者たちが集まっていた。 あいつらも全裸になったのだろうか・・・。  「アリシア、そなたが代表だ。一番前に立ち、剣を掲げよ」 「・・・はい」 嫌だけど、逆らうのはやめておこう。  私は受け取った剣を抜き、高く掲げた。 同時に歓声が上がる。  ・・・とても美しい剣だ。 私は集まっていた人々よりも、抜いた剣に心を奪われていた。  あ・・・この剣は刃が潰されてる。残念だが武器としては使えないな。 だが、なにか不思議な力を感じる。私の手に馴染むような・・・。  「見えているだろうが、下に宴の準備がある。今日はみなで楽しんでくれ。また会えることを願っているぞ」 気付くと王が私を見て笑っていた。 ・・・今はなんだか優しそうな男だ。 ◆  「アリシア、とってもカッコよかったよ」 「ルル・・・ありがとう」 ルルがすぐに抱きついてきた。 なんだか照れるな・・・。  「その服いいと思うよ。ビシッとして見えるから、普段でも着れるんじゃない?」 「悪いけど・・・もう着ることはないよ。欲しいならルルにやる」 「もったいないわね・・・。じゃあ、記念にあたしが取っといてあげる」 「そうか・・・頼むよ」 取っておいてどうする気なんだろう・・・。  「アリシアちゃん、とってもよかったよー」 背中にジーナさんの声が当たった。 この女・・・。  「ジーナさん、服を持参したのは私が初めてと聞きました」 「へー、そうだったんだー」 この人は苦手だ・・・。 もういい、何を言っても躱されるだろう。  「ところでなにを貰ったの?欲しいもの聞かれたでしょ?」 「私は壊れない武器を願いました。城に用意は無く、街の鍛冶屋を好きに使っていいということに・・・」 「はあ?なんでも望んでいいのにどうかしてるわね」 「ジーナさんの時は何を望んだんですか?」 どうせ、豪邸や高価なものだろう。  「私の一族への税をこの先ずっと免除してもらった」 割とまともな願いだ・・・。 ◆  功労者のための宴だったが、私は早々に抜け出して街の鍛冶屋へ走った。  「まずは・・・中央区・・・四軒か」 城の者から鍛冶屋の一覧も貰った。 私の願い通りの武器を作ってくれるところならどこでもいい。 ◆  「聞いてるけど・・・うちじゃ無理だ」 一軒目はすぐに断られた。 ・・・次だ。 ◆  「できるかよ。どんな打ち方しても使ってりゃ欠けるし折れる」 四軒目、ここもダメだった。 作ろうともしないのか・・・。  まだ鍛冶屋はある。全区周ろう。 ◆  街を駆け回り、あとは北区を残すだけになった。 ・・・二軒しかない。  「うちで一番頑丈な剣だ。けど、絶対に壊れないってのは無理だな」 「どうにもならないでしょうか・・・」 「はっきり言わせてもらうがこれ以上は打てない。ただ、テーゼで一番だと思うよ。戦士だけじゃなくて冒険者や旅人、衛兵とか運び屋の護衛にもお得意さんがいる」 「そうですか・・・」 どの鍛冶屋も似たようなことを言う。 私は無理を言っているのだろうか。  あと一軒・・・ずいぶん外れだな。 可能性はまだある。行ってみよう。 ◆  最後に訪れたのはとても小さい店だった。 装飾品を主に扱っているところらしく、武器と呼べるものは短剣しか置かれていない。  工房はあるようだが、武器を作れるようには見えないな。 私の望みは叶わないのか・・・。  「もしかして功労者のアリシアか?」 店主はすぐに出てきてくれた  ・・・おそらく二十代、普通の男だ。 身なりはしっかりしていて、たしかに武器よりも装飾品を作っていそうな雰囲気を出している。  「そうです・・・あの・・・」 「城からお達しが来た。・・・悪いがお前の探し物は俺には作れない、すまないな」 先に断られてしまった。  「・・・そうですか」 欲しい物ができたのは初めてだったが、手に入らずに終わるみたいだ。  残念だがこれは仕方がない。 そうだ・・・ここでなにかルルに買っていってやろう。  「・・・少し店の中を見させてください」 「好きなの持っていけ。こういうのがいいってのがあれば作ってやる。全部王の奢りだから遠慮すんなよ」 「そうなのですか?」 「お前が願ったんだろ・・・」 そこまでは知らなかった。 「思う存分使え」と言われたが、お金は王が払うのか。  「これなんかどうだ?お前の髪色にも合う」 「・・・好きに見させてください」 並んでいるものはすべて高そうだ。 手鏡、髪飾り、首飾り、指輪・・・。  「やはり武器と呼べるのはこれくらいですか・・・」 「無茶言うな。ここは鍛冶屋じゃないんだよ」 武器はいくつかある短剣のみ、そしてすべてに装飾がされている。 おそらく飾るためのもの、戦いに持っていくのは無理そうだ。  そういえば、功労者の剣にも装飾が・・・。 孤児院には戻らずに鍛冶屋を周ったからこれも持ったままだった。  「あの・・・この剣はあなたが作ったのですか?」 私は剣をテーブルに置いた。 ここにあるものと、なんとなく似ている・・・。  「しばらく剣は作ってない・・・ん?」 「どうしました?」 「でも・・・作った奴はわかる。俺の兄弟子・・・間違いない」 店主は目を細めて装飾を見てくれた。 似てて当たり前だったか。  「その人はこの街にいるのですか?」 「いや・・・」 「どこにいるか知りたいです。どんな人なのかも」 鞘から抜いた時に不思議な感覚があった。 だから少しだけ気になる。  「どんなって・・・細工や装飾を同じ師匠の所で学んだってだけだ。ああでも、それを打った奴はちゃんとした剣も作れるよ。俺と違ってしっかりと鍛冶を教わってた」 「・・・この剣は不思議な雰囲気があります。魅力・・・少し違う気もしますが、胸を打つと言うか・・・」 「雰囲気・・・。魂?まさか・・・」 店主は私の顔を覗き込んできた。 そして剣と私を交互に見て考えている。  「あの・・・」 「そっちに工房がある。そこで話そう」 「はい・・・」 とりあえず付いていこう。 ◆  工房に入れてもらった。 こっちに来る必要はあったのかな?  「座れ・・・」 「はい」 「壊れない武器・・・あるかもしれない」 「え・・・」 突然のことに胸が震えた。 ある・・・ある・・・ある?  「な、なにか手がかりが?」 体温が一気に上がった。  「・・・それを作った奴だ。一度だけ手紙を貰ったことがある。世界で一番美しく、頑強な鉱石を手に入れたと書かれていた。もしかしたら・・・」 「どこにいるのですか!」 心臓が高鳴っていた。 あるのか・・・手に入るかもしれないのか・・・。  「手紙を届けられる運び屋がいない。だからまだそこにいるかは・・・」 「教えてください!!」 手がかりだけでもいい。絶対に捕まえてみせる。  「北部だ・・・ずっと北、サンウィッチ領に火山がある。アカデミーで習ったか?」 「地理は詳しくありません!」 「そうか・・・とにかく火山がある。麓には森があってそこに住んでるらしい」 行くしかない・・・。  「かなり距離がある。行くにしても・・・」 「もう決めました!絶対に行きます!」 「そう・・・会えたらユーゴから聞いたと伝えてみろ。知らない奴は相手にしてもらえないかもしれない」 「ありがとうございます。あの・・・忘れるかもしれないので書いてください!」 私の望む武器が手に入るかもしれない。  街の鍛冶屋ではなくなったが報奨金がある。 いくらかかっても必ず作ってもらおう。
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