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「え、私ですか。」
周囲に人影はないが、もしかしたら私じゃない可能性があるのでとりあえず確認してみる。
「そう、あんただよ。」
はい、私でした。今日は厄日かなにか?良いこと一つもないんですけど。特に車校関係で。
「はあ、、何の用ですか?」
嫌な表情をわざと隠さずに、近づいてくるヤンキーへ目線をくれた。近くまで来ると、そのヤンキーはまたもやニヤニヤしながら私を見下ろしてくる。身長縮め。
「あんたさっきの教習で、教官に対して中指立ててたろ。面白くて思わず笑っちまってよ、運転嫌いなのか?」
うわっまじか。あれ見られてたのか。本当にとことんついてないなぁ。神様はみんなに平等ではなかったのですか。あんなものをヤンキーがみている場所でやってしまった日にはもう二度とあの車校には行けない。やってしまった。どうしよう、、、、これでボコボコにされるとか勘弁だしとりあえずはなんの事ですかアピールしておこう。そうしよう。
「いや、なんの事ですか。ていうか誰ですかあなた。」
ヤンキーはキョトンとした後誇らしげな顔で、
「俺?高橋啓介。よろしくな。」
自己紹介しやがった。いや聞いてねぇよ!確かに誰かは聞いたけど、聞いてねぇし!名前聞いたところでお前が誰か分かるか!アホなのか?アホなんだな!?
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