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今でも外見は儚げだが、性格は活発になり、はっきりものを言うようになった。
まつげが長く整った顔立ちと、片方だけ伸ばしたサイドヘアーから、少女だと勘違いする者もいた。華奢でしなやかで、背は低いが足は長くて。
そんな彼の、少し長い前髪から覗く澄んだ瑠璃色を思い浮かべると、いくらか心が穏やかになる。
けれど、同じくらいに俺を不安にもした。
一緒にこの世界『アスタリスク』を手入れしてくれるツカサ。来訪者に冷たく当たりながらも彼らの悩みを結局受け止めるツカサ。二人きりになると元気になったり甘えたり忙しいツカサ。
俺のために紅茶を淹れてくれるツカサ。
(いつか、その紅茶は冷えてしまうんだろうか?)
ツカサが『あの人』のように突然、いなくなってしまったら?
(俺は、今度こそ―――)
意識上の拳を固く握る。震えはなかなか収まってくれなかった。
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