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「おーい。大丈夫かい」
机に体を預けて冷やしている私にゆみちゃんは話しかけてきた。わたしゃ今なんも喋れないのです。通学路全力疾走はきつい。あと見ず知らずの人に抱きついたって事実が恥ずかしくて死ぬ。ぜったいあの人の学校で不審者にされてるじゃない。
「何で彼に抱きついていたの」
「ゆみちゃんのせい」
「え、私のせい?」
息が整い、今起きたことをゆみちゃんに話した。
「えー、私を驚かそうとしたら、あの男の子に抱きついてしまったってこと」
「そうよ」
「普段慣れていない事をしようとするからそんなことになるんでしょうよ」
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