my colour

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 カラフルな看板を携えた店が長屋のように並ぶアンドリュー・ストリートを百メートルほど歩けば、目の前に水平線が現れる。白砂と、青という言葉でひと括りにできない海。永遠に続くような気さえしてくる海岸。いつもそれは美しく偉大で、畏ろしい。  この景色を初めてお目にかかったのは大学三年生の冬。絶景を垂れ流すテレビ番組だった。バラエティもドラマも、俺の時間をくれてやるほどの価値はない。だから読書でもしながら、視界の片隅に壮大な自然をかいつまんでやろうと思っていた。そこで出会ってしまったんだ。圧倒的でどこまでも優しい、あの海の色と。
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