思い出はバニラ味

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孫が美味しそうにアイスを食べる様子を見ると、アタシの口は勝手に動いた。 「真冬、アンタをを助けてあげられなくて、ごめんねぇ」 その言葉を聞いた孫はスプーンの動きがピタリと止まった。 「もっと大きくなって、ランドセル背負って、それから、学校卒業して、就職して、結婚して幸せになって欲しかった…それなのに、アタシは…もっと早く気づいてあげてれば…」 「ばぁば、私ね、幸せだったよ。ばぁばと一緒にいられて幸せだったよ。だから、もうそんな顔しないで」 アタシは気がついたら涙と後悔と願望が溢れ出ていた。 「…ありがとう…ありがとうね、真冬」 そういうと真冬はニコッと笑った。
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