レンタル人間

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レンタル人間

 課題が終わって暇になる。  私は手元にあったスマホを手にとってSNSへと潜った。  SNSのトレンド1位は今日も『レンタル人間』。 『レンタル人間』のサイトを開いてみる。  そこには利用規約、料金など様々なことが書かれてあった。 『レンタル人間』、その名も通り、人間を借りることのできるシステムだ。 『レンタル人間』サービスから人を借りることが出来て、仕事や家事を任せることができるサービスだ。  内容としてはお手伝いさんと似ているかもしれない。  でも、それだけではない。  母親や父親、兄弟姉妹などもお願いできるのだ。  私、遠藤麗(えんどうれい)にとってはこれがとても魅力的だった。  私はもともと一人っ子で何を遊ぶにも一人だった。  引っ込み思案だから友達も中々、作ることが出来ず、一人で何かをするというのが当たり前になっていた。  そういう生活だからいつも孤独を感じている。  そんな時、兄弟姉妹が居たらそんなことも無い。  両親には話せないことも兄弟姉妹なら話せることもあるだろう。  私は密かに兄弟姉妹に憧れを持っていた。  そこで『レンタル人間』サービスだ。  サービスを使えば兄弟姉妹としての人をお願いすることができる。  ……サービスやってみようかな。  料金は……19800円。  ……お年玉を使えばなんとかなりそうな金額かな。  私みたいな人のために安く価格設定してるのかな?  人を借りるわけだからもう少し高くしてもいい気もしなくは無いけど。  とりあえず、やってみよう。
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