4怒目 沖田が消えたので飲み会に参加する

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 絶対に認めない。これは一時的な感情で、あともう2週間あれば時期に消える。いや、もっと早く消したい。俺こそ残りの大学生生活を謳歌しなければいけないんだ。今までは沖田に邪魔されて何も出来なかったんだ。  絶好のチャンス、楽しまなくては! 「ふくちょー。聞いてる?」 「あ、悪い。聞いてなかった」  永倉に肩を叩かれて、声をかけられていることにやっと気づいた。いつの間にか参加していた講義も終わっている。全然気が付かなかった。 「ずっとぼーっとしてるけどさぁ、沖田ちゃんと会って無いから寂しいんじゃないの?」 「まさか。彼奴がいなくてせいせいしてるんだよ。もう会わなくていいならそれに越したことはないからな」  モヤ。  胸の真ん中あたりがモヤっとした。なんだそれ。慣れろ。それに自分でも引く程、やけに早口になってしまって、永倉だって俺の言葉を疑ってる。22年も近くにいたんだ、人間でなくても多少の寂しさはある。感情のある人間なら普通の心情だ。落ち着け。 「ならゼミの飲み行ってみる? 気晴らしにさ」 「飲み会……か」
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