3怒目 沖田は大変な問題児です

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3怒目 沖田は大変な問題児です

「またバイトをクビになっただと!?」  目の前で口の周りに米を付けながら、唐揚げ定食をバクバクと食う沖田は、気の抜けた返事をした。 「だからそう言ってんじゃん。傷心中だから帰りになんか食べさせろよ。アタシあれが食いたいんだよぉ、節分の豆入れに入ってる抹茶のティラミス!」 「この前同じ理由でケーキ奢らされたばっかり何だが」  しかも既に唐揚げ定食まで奢らされているのに、全く図々しい。足を組んで偉そうに、箸の先端を向けてくる。 「前は前! 今日は今日! 今日の沖田に美味いものを献上するんだよ。土方の人生に置いてア・タ・シが法律なんだからね!」  この横暴っぷり、名だたる暴君に匹敵する物がある。人の金を自分の物のように使い、その金で腹を満たす。心の傷を負ったふりをして、俺にたかってくる事など毎日のこと。  他人様に同じことをしてなければいいが、この性格だから怪しい。
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