私の思春期

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私の思春期

 私が、小学校6年生の頃、両親は離婚しました。父の面倒を見るのに、母は疲れ果てたのです。  父は酒飲みのアルチューで、入退院の繰り返しで、ほとんど家にいた事はありません。定職にはつかず、働き始めたと思っても、長続きせずに、あまり父親らしいお父さんではありませんでした。  それでも、私は、父が好きでした。母の都合で離婚はしたけれど、連絡の取れない時もあったけど、大人になってから、連絡をして、会うようになり、孫も見せてあげる事ができて、父は幸せだったと思います。  でも、母には重荷でしかなかったので、離婚しましたが、母は、すぐに男をつくりました。男と言っても、70位のお爺さん。家政婦をしていたので、気に入られたそうです。  そんなに料理は上手じゃないけど、季節ごとのお祝いも、誕生日も、家族で祝っていたし、人並みの幸せがあった様に思います。離婚するまでは。離婚した後の母は、あまり、子供の事を考える余裕が心になかったのでしょうね。  別人のように、とまではいかないけど、あまりいい思い出は残っていません。  事あるごとに、ぶつかって、ぶつかって、終いには、他の人に心移りして、捨てられてしまって、懲りないのですから。男の人に依存していたのでしょうか。よくわかりませんが。  思春期の私は、怒り心頭の毎日で、母に立ち向かい、母はそれ以上の勢いで、食ってかかってくる。  日々、喧嘩でした。
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