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心底迷ったとき、牡牛座であることを思い出して適切な判断を下す
家族が救急搬送された。私はこれまで入退院が多かったから慣れているつもりではいたが、家族が、となると別らしく。いつもの家事をしながらも
「いつもどおり……いつもどおりに……」
と終始自分に言い聞かせていたあたりは、やはり私もパニックに陥っていたと思う。
その日は疲労と不安で頭痛がひどく、食欲もなかった。noteへの投稿は朝に済ませていたから、その点だけはホッとした。
この時点で、完成している下書きのストックは、あと1つ。明日はもっと忙しくなるかもしれない。そしたら書けない。今夜はもう寝るだけ。だったら布団の中で少しでもストックを書きためておいた方がいいのでは? せっかく連続投稿ができているし、ここで途切れたらもったいない。だけどすごく眠い。眠すぎる。頭がフラフラするし、めまいもする。眠い……寝たい……早く休みたい……でも下書きを書きためておかなきゃ……少しでも……だけどすごい眠い……え、どうしたらいいの? 私、どうしたら――
と、グルグル悩んでしまった私は、やはり相当のパニック状態だったと思う。
(非常時なんだからさっさと寝たらいい)
「そうだ、私は牡牛座として生きていくって決めたんだった……!」
と思い出すことができたのは幸いだった。
こういうとき牡牛座さんはどうすべきなの。どうすることが牡牛座さんにとって良いことなの。
眠気でもうろうとしながら、私の聖典『牡牛座の君へ』を引っつかんでバッと開く。目に飛び込んできた言葉は――
心より体をよろこばせる
そうだった、とすぐに我に返る。よくもまあ、ちょうど今の私に必要なところを開いたもんだ。この小見出しを見ただけで、関連する教えをスルスルと思い出す。
牡牛座は心より体。五感が鋭い「感覚の牡牛座」。センサーが体調と直結しているから、とりあえず美味しいもの食べて寝ろと。
一気に霧が晴れる。パニックもおさまった。本を閉じ、私はすぐに布団をかぶって眠りについた。
ありがとう、私の聖典。「牡牛座として生きていく」という決意を思い出せたことも良かった。
やっぱりそこを決めておくと、生き方に迷いがなくなっていいなあ。
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