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夜の始め頃に、氷愛華は目を覚ました。そのタイミングを逃すまいと聴取が行われた。
取調室に入る直前、氷愛華は縫がいることに気づき、硬い表情をわずかに緩ませた。しかし、すぐに顔が強張り、俯いてしまう。
縫は取調室での入室を許されず、取調室の外で待機させられた。
氷愛華は、母親を殺したのは自分だと強く主張するも、殺害の状況や動機を説明できない。手のひらを隠すアームカバーを外すように警察官に言われると、体を痙攣させるように大きく震えた。
駄目、と縫は反射的に声を荒げ、取調室に入ろうとした。しかし、取り調べ担当の警察官が氷愛華のアームカバーを脱がそうとしたところ、氷愛華は激しく抵抗。意識を失ってしまった。
氷愛華が倒れてしまったことで、取り調べは中止となった。バイタル上は問題ないため、自然に目を覚ますのを待つしかない。
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