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「約束だぞ、真珠。
俺がいるときは、絶対に――」
俺だけ見てろ、と言いながら桔平は強く口づけてくる。
そこで、桔平はチラと古い箪笥の上の置き時計を見た。
「ああ……まずいな」
なにがまずいんだ? と思う真珠を桔平は布団の上にそっと寝かせた。
「まだ大丈夫か。
まあ――
お前が可愛すぎるのが悪いんだしな」
桔平は、ちょっと微笑んだあとで、真珠の頬に壊れ物に触れるように、そっと触れてくる。
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