19人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
2
翌日。
「パパ~、朝だよ。」
ひかりに起こされる。
「んぁ~」
手を伸ばして、目覚まし時計をみると、もう8時半をすぎていた。
「あぁ!マズい!」
跳ね起きて、窓を開け、布団を片付ける。
「ごめんな、ひかり。朝ごはん、作るな」
「うん。ひかり、ウサミちゃんと待ってるよ」
ひかりは、友だちのウサギのぬいぐるみと遊びはじめた。
急がなきゃな。
朝食作ってるあいだに、残りの洗濯まわしとこうか…
なんとか用意したごはんを、ひかりと一緒に食べる。
「いったただ、いっだ、いっただき、まっす」
ひかりは、いただきます、が苦手だ。でも、この一言が毎朝、僕の心をほぐすのだ。
流しを片付けていると、
「パパ~、これでいい?」
ひかりが自分で着替えを選んでもってきた。
「おぉ、自分で選べたの。えらいな、ひかり。お外出るときは、これに、コート着ような」
「はーい。ママに自まんしよっと。」
「そうだな」
最初のコメントを投稿しよう!