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翌日。 「パパ~、朝だよ。」 ひかりに起こされる。 「んぁ~」 手を伸ばして、目覚まし時計をみると、もう8時半をすぎていた。 「あぁ!マズい!」 跳ね起きて、窓を開け、布団を片付ける。 「ごめんな、ひかり。朝ごはん、作るな」 「うん。ひかり、ウサミちゃんと待ってるよ」 ひかりは、友だちのウサギのぬいぐるみと遊びはじめた。 急がなきゃな。 朝食作ってるあいだに、残りの洗濯まわしとこうか… なんとか用意したごはんを、ひかりと一緒に食べる。 「いったただ、いっだ、いっただき、まっす」 ひかりは、いただきます、が苦手だ。でも、この一言が毎朝、僕の心をほぐすのだ。 流しを片付けていると、 「パパ~、これでいい?」 ひかりが自分で着替えを選んでもってきた。 「おぉ、自分で選べたの。えらいな、ひかり。お外出るときは、これに、コート着ような」 「はーい。ママに自まんしよっと。」 「そうだな」
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