Reborn

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茉子もシャワーを浴びる。 外から見たら随分寂れた掘っ建て小屋だったが、お湯はしっかり出るんだ、と茉子は感心した。 タオルで体を拭く。 洗面台の鏡に自分の体が映る。 ずいぶん痩せてしまった。 あばら骨も見えて、背中も骨が浮き出ている。 自慢だった大きな胸も、もうハリもなくなってしまった。 生きていて何よりつらいのは、自分の姿も中身も変わってしまう事だった。 「ありがとう。サッパリした」 彼と同じように肩にタオルをかけて、言った。
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