Reborn

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ロッキーが言う"先輩の家"に到着したのは、夜中の12時を過ぎていた。 途中で寄ったコンビニで買った弁当を持って薄暗いアパートの二階へ上がる。 「鍵あるの?」 「預かってる」 「先輩は?いないの?」 「仕事でタイに行ってるから留守の間使っていいってさ」 と、彼は鍵を回した。 その部屋は生ゴミの匂いがして、部屋に入るなり2人はオエッ、と手で口をおさえてしまった。 彼は急いで窓を開けた。 「ヤバいな。臭すぎる」 「アジとはまた違う臭さだね」 と茉子は暗闇で笑いながら 「ここでお弁当食べれる?」 と、彼をからかうように言った。
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