Reborn

59/73
前へ
/73ページ
次へ
「何か、食べない?」 シャーッとシャワーを流す音がして、ドアが少しだけ開いた。 「ち、ちょっとっ」 茉子は慌てて背を向ける。 「そこで読みあげて、ロジャー」 と、彼は明らかにこの状況を楽しんでいる。 「嫌よ。自分でメニュー見て決めて」 「手が濡れてるんだよ。読んでよ」 「じ、じゃあ、せめて湯船に入ってよ」 茉子はそう言うのが精一杯だった。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加