Reborn

彼は湯船に首まで浸かり、ふくらはぎから下を風呂の縁へと投げ出した。
「順番に読んで」

茉子は上から順番に読み上げる。
「ええっと・・・オムレツセット、オムライスセット、カレーライスセット、トンカツセット、唐揚げセット、炒飯セット、ラーメンセット、回鍋肉セット、酢豚セット、焼肉セット、牛丼、海鮮丼、麻婆丼、親子丼、お刺身セット、冷麺、キンパ・・・・」

そこまで読むと、彼は
「僕、唐揚げセットにしようかな。ロジャーは？」
と、火照って赤くなった顔をして聞いた。

「私？そうだなぁ・・・親子丼にする」

「デザートもあんの？」

「あるよ。アイスクリームなんて、こんなにいっぱい！」
茉子はアイスクリーム一覧を彼に見せた。

「うわ、アイスクリーム超あるじゃん！デザートは後で頼もうか。まずメイン頼んでおいて」

「わかった」

茉子は部屋に戻り受話器をとった。