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モグモグしている茉子を横目で見ながら
「ふぅん」
と面白くなさそうに彼は呟き
「じゃあさ、ロジャーはどんな女なの?」
と、口の中で粉砕した唐揚げを吹き出しそうになるような質問をした。
若い男はこれだから、とティッシュで唇を拭いながら茉子はお茶を飲む。
「どんなって。そんな難しい質問しないでよ。数日間一緒にいて分からないの?」
「分からないよ。まだ何も知らないでしょ?お互い」
お互い。
確かにそうかも。
「何が知りたいの?答えるわよ。言える範囲でなら」
茉子はそう言ってベッドの上で彼に向き合い、胡座をかいた。
「じゃあさ、こうしようよ」
と彼も胡座をかいて言った。
「1つずつ相手の質問に答えたら、相手に質問していい事にしようよ。交互に答えていって、どちらかが答えられなくなったら終わり。面白そうじゃない?」
「よし!のった」
茉子は手を叩いた。
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