批評家A

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 批評家Aのやっていたこと。  それは、単に嫌な感想を書いていただけに過ぎません。レビューでもなければ批評でもない。作品の粗探しをしていただけ。  人は誰しも自分の欠点はわかっているのです。長所と短所を聞かれたら、短所はすぐに思い付くけど長所は自分では気付きにくい。これは小説にも同じことがいえます。  駄目な部分、苦手としている部分はわかっている。いちいち指摘されずともわかっている。ネット上にごまんといるWeb作家が感想を欲するのは、良い部分を教えてほしいからではないでしょうか。自分じゃわからないから、ちょっとだけ誉められたい。それは決して悪いことではないと思います。  批評家Aはひとりの個人をさすものではなく、批評などというプロですら頭を抱えてしまうようなことを軽い気持ちでやっている、全ての似非批評家の総称です。  あなたも、そこのあなたも。  最後にもう一度言う。  批評家Aに告ぐ。 「おまえ、何様だよ!」
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