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34話、公園はベストプレイス
……ミーン
ミンミンミンミン
あちこちから聞こえるセミの合唱
あまりの鬱陶しさに真顔になる、
こればっかりはどこに行っても同じだから
ベンチでぼんやりして過ごす。
傍からみれば、眠そうな目をした
人間が、座ってる
が、しかし、地元なら彼女になにかしら
声をかける人間はいるかもしれないが
幸いにも、誰もいない。
あー……シズク、もふもふしてぇ
それから、相方の作る料理を食べたい
……本音を言えば帰りたい
だが、すでに仕事が入っている為帰れない
もとい、今帰ったら確実に遅刻確定
である、
毎回仕事の日に早めに家を出るのは
あんまり、のんびりしてるとだんだんと
行きたくなくなるため。
ヒスイは超がつくほどの仕事が嫌いな
人間であり、
いつも、心の中では上司に中指を立てている
そんな、人間である
しかし、彼女はそれを表情にも行動にも
出さない。
故に、上司から、さらに周りの社員から
重宝されている、
……仕事は嫌だけど
稼がないと、家で待ってる愛猫
そして、大切な相方の為に
今度こそ、一緒に居たいから
まぁ、逃がしてやるつもりは更々
無いんだけどね？
だって……
うちの手元に戻って来たんなら
自分のものだし？
どこぞの雌猫にはやらんよ
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