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幻想華舞
私の姿を 貴方の幻想に
忍ばせて分かち合いたい
命果てるまで
燈籠が映す揺らめく影
紅く照らされた白い肌
帳の中で交わした約束を
憶えているでしょうか?
ひと時の手枕は
涙に濡れた衣に染められ
冴ゆる月 凍てつく風
待てども扉は開かれず
私の姿を 貴方の幻想に
忍ばせて分かち合いたい
天つ空 想い舞う刹那
華の欠片をもう一度
嘆きの調べは谺する
霞立ち 若葉は繁る
宵暁の燃ゆる篝火
蜜のような眼差しは
もう絶えたのでしょうか?
廻廊を駆ける足音
瞳を閉じれば惑わされ
月も陽もただ繰り返す
指先は冷たいまま
はらりひらり 薄衣落ちて
松よ待つわ 永かな時を
貴方は何処へ 私は此処に
幻想は華やかに舞い踊る
貴方の姿は 私の幻想に
現れて浮世でまた逢うと
天つ空 想い舞う刹那
華の欠片をもう一度
憂き世は永遠に 涙の調べ
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