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② お仕置き!?
……自分に降りかかったアレやこれやが、俺にはもうキャパを超えていたんだよなぁ。
我にかえると、トイレの床に膝をついた洸夜が俺の股間に顔を埋めていた。
俺はいつの間にか蓋をした洋便器に座らされ、個室の壁にほっぺたくっつけて寄りかかっていた。
俺はこれまで、洸夜にしても、させたことはない。
それだけは……、なんだか洸夜のこと汚しちゃう気がして。そぉゆうご奉仕は俺の役目だって思ってたから。
だから俺のソコを分厚くて生暖かい洸夜の舌が張り付いたりつついてきたり……くすぐるみたいに上下に行き交うことにすごく動揺した。口全体を使って、ジュ……、と吸い上げられるともう我慢の限界で。
「え? あ……」
(出ちゃうだろ?! ヤバ……ッ)
洸夜のこと引き剥がしたいのに、シてくれるソレがあんまり気持ちイイから腰から下がバカになっててどうにもならなかった。
ーーチュパ。
と音を立てて唇が離れる。
胸元を飾るポケットチーフを抜いて汚れてしまった口元と手を抜くった洸夜が、前髪をかきあげヘロってる俺のことを見上げてきた。
「明日もバイトあるんだろうから? 別に今日帰ってこいとは言わないけど」
と、形の良い唇から滑り出た言葉に、
(……え。そうなの?)
と、少なからずガッカリしている俺がいる。
「明日、ココに迎えに来てやるから。その後お仕置き、な」
ギラッと睨まれたその瞳の奥にたゆたう甘さに期待が膨らんでしまう。
ヤバ。ときめいちゃったよ……。
2022.04.29
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