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「へえ、偉い大学をトップで卒業か。それなら問題を出そう。今から百年前の令和の時代に起きたことを順にいってみろ」
ニューロン・タスクは、会社に新しく入って来たにんげんの新入社員に訊ねた。タスクはひとのことばは話せるがひとではない、チンパンジーだ。
「令和ニ年、新型コロナウイルス騒ぎが起きますが令和四年に収束、同じく令和四年、核兵器廃絶に成功。令和五年、ロシアが侵略をやめ、ウクライナから撤退。令和六年、フクシマ、ヒロシマ、クマモト、震災から復興する。こんな感じでしょうか」
「やるじゃないか、じゃあ第十ニ回の東京オリンピックでニホンは金メダルを何個とった?」
「十ニ個です。注目を集めたのはEスポーツという種目ですが、格闘ゲーム七段の選手が活躍しました」
「フジモト・ソースケ七段だったな、それにしてもよく覚えていたな。俺は古代文明の令和時代が好きで令和グッズ集めてるんだが、そんなことはまあいい、お前、名前はなんという?」
「マーク・サッカーパークです」
よく喋るさるだが、話は合いそうだ。そんなことを考えながらマークは名前だけ告げた。
「俺のことは知っているな、2チャンネルの口だけ人間どもが、好き勝手ほざいているからな。ともあれ、採用してやるよ。しっかり頑張れよ、人間」
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