プロローグ また落ちた

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プロローグ また落ちた

「うわぁん。また不合格だよぅ。何がダメなんだろ…今回こそいけると思ったのになぁ」 私、尾中乃亜、13歳。今回、何が不合格だったかというと…実は私、KPOPの会社のプロデューサーになりたいんだ。それで、ずーっと前から何度もオーディションを受けてるんだけど、未だ合格なし、と。 もう、わけわかめだよっ! 自分では毎回、出来のいい曲を出してると思うし、今回は特に力作だったのに。 そうそう、KPOPの会社ならどこでもいいってわけじゃなくて、USHっていう、大手のとこがいいんだよね。なんてったって、私が推してるグループが所属してるんだ!いつか、私が作った曲を歌ってもらうのが夢なんだ。一緒に曲作りとかしちゃったりして…!ってだいぶ妄想しちゃったりしてる…(笑) けど、そのためにはまた、頑張らなきゃなぁ。残念なことに、今年予定されてるオーディションはあと一回だけ。まぁ、そんなたくさんオーディションやってたら費用的にあれかもしれないし、そんなに社員とか所属アーティストとかいらないかもしれないしね。でもとにかく、今年はあと一回だけあるんだ。五ヶ月後の十月。 あと五ヶ月でいろんな名曲を研究したり、それから曲を作ったり。 そんなこと、私のこのしょぼい力でできるのかな…。 って、そんな自分を下げるようなこと考えちゃダメ!夢を叶えるためにはやるしかないの!
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