白夜

25/27
前へ
/201ページ
次へ
その後も。 『9月22日  今日は洗濯物を干していたら、お隣の藍野さんのところの純君が訪ねてきた。お母さんに頼まれたそうで、りんごを分けてくれた。緊張してたのかしら、顔を真っ赤にしてりんごの入った袋を渡してくれた。 純君はもう中学一年生だそうだけど、私のような近所のおばさんにもよく懐いてくれて本当に可愛い。純君とお話ししている間だけは、私は幸せだ。 りんごを剥いて、一緒に食べようって提案したんだけど流石に断られてしまった。家には上がれないってすごい勢いで言われちゃった。 今日はよく眠れた。』
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2222人が本棚に入れています
本棚に追加