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「焼きイモ虫?」興味を持ったホンノが焼きイモ虫と命名したそれを捕まえる。ずっしりとしているが大人しく攻撃はしてこない。
「そういえば地球では昆虫食が流行ってたけど、これ食べられるのかな?」
「生で?」
「焼くよ。食べられる虫なら、たんぱく質は確保出来るだろ。糖分と水分なら果物からとれる。いちお持っていこう」
「ミズキちゃん大発見じゃないか!」不意にウタウが声をあげた「焼きイモ虫がいるなら、この木から実る果物は食べて大丈夫ってことだよ!」
「ドライフルーツにすれば保存食としても使えそうだね。出来るだけたくさん集めるんだ」
ヨッピーは焼きイモ虫がいた木をするすると登っていき、もいだ木の実を地面に落としていく。コッペパンのような果物が幾つか手に入った。
「少し堅いのは熟れてなさそうだから柔らかいものから、消費していけばよさそうだ。その前に毒味してしよう」
捥いだ果物を一口齧ってみると、ヨッピーの口の中に甘酸っぱいりんごジャムのような果汁と香りがふわりと広がる「ジャムパンみたいだっ!」
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