僕らのくにつくり!

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「こっちはオレンジのジャム、美味しい!」 「ふむ、僕のはぶどうジャムの味がする。果肉もぷるぷるしてうまい!」 「私のはいちごジャムだよ! 不思議、実によって果汁の味が違うんだ」 ジャムパンの木と命名した木の実を食べ比べしたタバサたちは、食べたことのない味に驚いた。 「蜂か虻のような虫が、受粉を手伝ってこういう味になるんだろうね。運が良ければ蜂蜜が手に入るかも知れないよ」 「蜂蜜は栄養価が高いから、手に入ったら嬉しいな。でも刺されたら、死んじゃうから蜂の巣をとる道具を先に作ろう」 密林の木々を見回しながら、ウタウは蜂蜜を手に入れる作戦を考える。 「ジャムパンの木の甘い臭いで、巣の蜂を外に出してから、巣を枝から落っことしてみるのは?」 「防護服ないのに危険だよ、どんな巣を作ってるかもわからないのに!」 「だったら木の枝か何かで防護服作って、こう考えたらなんだか探検ごっこしてるみたいで楽しくなって来た!」 辛いはずのサバイバルが、何時の間にか宝さがしに擦り変わっていた。
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