気疲れ

1/1
前へ
/64ページ
次へ

気疲れ

人に気を遣い、言えない。 それは弱さでは無く、恐怖心だ。 人には言えない事だってあるんだ。君は自分を責めない方が良い。 僕が悪かったと言うことにしておけ そんな事言いたくない… イイからイイから… 既に損なわれていた彼は涙を顔に出していた。 如何に自分が悪どいか、私は彼に全ての責任を背負わせて、呑気に生きている。 彼はそうやって、自分自身を大事にする事をしなかった。 彼は、可哀想な人。 そんな私を見て、君は優しい人 そう言う。 そんな貴方になりたい… どうして?なんで私なんかに? されど、彼はどこまで逝っても、本気だった。 私のどこがイイの? 私でさえ、理解出来ない、嫌いな自分を、愛してくれる。 他に一体何処に、こんな私を愛してくれる人がいるのだ?彼が、もう電話もメールもしないでくれ、そう言う時がいつ来るかと、私は怯えていた。 彼に尋ねた。 私が嫌い? 嫌いだ … 今のお前は。だけど、俺はお前の事をずっと見て来た。 少なくても、悪いヤツじゃない。 …貴方は悪い人なの? ?何を今更。 だって何をビビる必要あるの? …彼に礼節なんてガラじゃなかった。 彼は何処にも所属していない。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加