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野糞
あ、ソウ。
適当に随分良い加減に相手のことを良く話も聞きもしないで、次の仕事へサッサと向かうこのゴミにオレは啖呵を切った。
オマエさっきオレの女を愚弄したな?!!!!!!
?!??してない!!!!
今度そんな事をほざいて見ろ!ぶっ殺すからな!!!!!!!
…////////
思わず、苦悶の表情を浮かべた仕事相手。
僕は、後になってから気づいた。
オレの女が悪かったんだな、と。
言葉と裏腹な事を言う奴って嫌いだよねぇ?
と彼が言うので合わせた。
だがー
よくよく考えたが、どこからどうみても虚言癖の人間は、好きになれない。
しかし、僕は自分の女の事よりも、このクソみたいな、人の事を、企業常識に当て擦り、オレを枠に嵌めようとした、この成人男性の事を、赦さないだろう。
俺の額についた、傷跡は、彼の監督不行き届きで、なったのだ。
それは、オマエが忘れても、オレは決して、忘れられない。
怨念だ。
俺も含め、全ての人間が悪を抱えているんだなー
そう僕は、善人なんているだなんて思い込んでいた。
だけど、そんな事を考えるから、病むんだ。
全員狂っている。
ソレぐらい、言っても、誰も心傷まない。
僕は狂っていたからだ。
周り?サァ?知らない。
自分自身に焦点を充てたら、狂った眼をしていた。
瞳は真っ赤に充血している。
"怒り"が瞳に宿っている証だった。
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