歪み

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歪み

兄だった。 あまり良い思い出はない。 何故か、僕は、不徳な時期を過ごし、歪んだ愛を、性欲として、吐き出した。 未だに、男児に僕は… しかし、今と昔と違うのは、それを、ぶちまけない事。 人に害する人間には、ならない事。 ショタだろ、ゲイだろ、バイだろ、色々言われて、悩んだ。 女の子にも感じる。 それは、人の肉なのだろうか、と余りのその肢体に僕は、見惚れて、我を忘れる。自らの欲望を悪にして、避難した。 忌み嫌う者とした。 気持ち悪いと言われて生きていた。 アダルトグッズ専門の、大人のオモチャが売られている店では、同性愛のグッズがちらほら見られた。 そこに、子供みたいなランドセルを羽織った幼女体型の子が、黒人男性2人に、レイプされるそんなAVモノが目に付いて、離れなかった。 凝視する僕の目は、イカれてた。 そのほかにも、子供みたいな男の子が、成人女性に痛ぶられるモノ、肛門に浣腸するスカトロもの、そして、村上龍の超伝導ナイトクラブ、その欲望の吐口に生きる、チャタレイ夫人、等、子供が性の吐口になる、傾倒のモノは、自分の内面を、汚して、罪悪感を植え付けた。 そう言うモノが、私を、背徳の情景に、固執させ、背後に、怯える様になった。 人間の隠れた欲望が、僕は、全ての元凶の様な気がする。 背徳のリビドーは、僕は、ゲイだと言うし、僕をロリコンだと言うし、そう言う人達が、僕の事をクタバレと罵った。 自分だって、僕は、そう言う子達が、見ないで欲しいと、目で訴えるのを、泣く泣く、伏せ目がちに、手で覆いながら、見たい欲望は消せなかった。 子供みたいな女の子の撮影会で、パンツを汚した。 それは、負い目だった。恥じた。 後年、自分の女にその当時の写真を見せたら、思ったより、対して悪くないと言われた。 逆に過度に気にし過ぎだよ、と言われて、お陰で、そう言う子達に対する、引け目が消えた。 その前に、そうやって子供を仕事のストレスから、虐待する自分を夢で見えてしまってから、自分自身が醜く想えてならなかった。 そう言う、大人の段階を踏む、経過の上で、あの頃は、どうかしていたと想うが、もうあれから6年は過ぎ去っても、未だにそう言う事が、忘れられないのは、本当に感慨深い。 その時に、彼女と夜を明かして話し合った事が、妄想だとしても、熱かったのは、変わらず、本気だった。 性とは、罪だ。 僕は、罪だ。 そして、欲望は、避難してはならない。 それだけは、世相のニュースで、過去を見て、未だに、自分が捨ててはならないモノだと信じている。 好きなものは、消してはならない。 愛は、偽ると、やがて、心を貪り、蝕む。 感じたものは、好きだ。その真実からは、自分自身の真実からは、逃れられない。
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