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誘う令嬢へのテーゼ
此方を手招いて、勧誘していた。SNSを見ていて、そんなまるで姫川あゆみミタイなフリルの豪華なドレスを来た、高飛車な女の子が僕に此方へおいでよと誘っている。僕は、なんだか、訳がわからないがそこへ行く事が、僕の行きたい道なのか?本当にそれを願っているのか、考えてたら、自分がやりたい事が、声の仕事だった。別に声と言っても、声優とかではないが、声が自分は昔、地下アイドルのライブに言っている時、可愛らしい声だと、もう辞めた推してた地下アイドルにだが、言われたことがあり、嬉しかったのである。
どんな声にしろ、地声にしろ、高い声にしろ、自分の声を好んでくれる人が居たら、それは嬉しい事だ。そうとも、取れる。自分が、両声類なのは、好きだ。その声を、出せる事、透き通った、凛として時雨のボーカルみたいな声量を出せる事、ボブディランの様な、ヤニがかった、しゃがれた声も出せる。喉を潰した様な。
僕は、自分が歌う人になりたいのか?と思っていた。唄うことはできても、その後のmixingや、レコーディング録に、こだわり出すと、キリが無い。それ以前にピエール中野のピヤホンの様に、イヤホンに迄、細部まで、それはヘッドホンにまで、音楽というのは奥が深い世界だ。僕はまだ、DTMも疎かった。nanaで、よく自作している方を見かけてすごいなと思った。だが、僕は音楽を作りたいのでは無かった。唄いたいのだった。そう言うことも勉強していかないといけないよ、と昔bund組んでたオジサンに言われたことがあった。それから全然していないな、ダメだ。こんなんじゃ夢が叶わない。何かしら、学ぶ姿勢、どんなジャンルにせよ、言える事だが、見聞は広めたい。
あーと溜息を吐いた。昔、買った音楽ソフトの扱い方と言う本を買ったのに、何処かにおいやってしまったからな。
やれやれ、したいのでは無かったのかよ…ほとほと困り果てた訳だった。
自分という人間がまだ、何も成していない、そんなんで、良く毎日無為に過ごして、働いて金を得て、それで寝ての繰り返しをしていた。
僕は、駄目になってしまう。
なんでもイイ、兎に角本を読んだり、スキルを身につけたら、僕は前に進んでいると自覚出来る。人の悪口は、書いても書いてもヒトは変わらなかった。
僕が今、出来る事。それは、音楽に対する傾倒、奥行きを深める事である。
それは楽器の弾き方とか、よりも、より音楽の良さを、良い音楽家居たら、フォローする事だったりする。その、イイもの発見を、見つけるsensorを、感知しやすくする為、音楽を浴びる様に聴いた。ダメかな?
頭悪い奴だな?そんなことしてたのか?
?
音楽なんか、どーでもイイだろ?
ん、それもそうです。
ん?お前じゃあなんで生きてるんだ?
金を稼いで、やりたい事やって、そして、好きな作家のグッズ買って、欲しいもの買って、そして唄うだけ歌って、あとは、グッスリと眠るだけです。それだけで、満足です。
ふーん、そうか、だいぶマシになってるな?
バンドマンだった、昔の仕事の先輩はそう言って、当たり前に去って家に帰っていった。
僕も、なんか、自分が何をしたいか、それだけしか、なくて、嫉妬も羨望も、もう、応援したいとかしか、思えてない。
そう言う僻みは、昔あったけど、お前は愛されているか?と配信者になろうとした際、あいおいさんに問われた。確かに、愛されてないな、とそんな奴が配信者に彼になんか、追い越せる訳がないと、以後配信は見る専門にした。
競争とかじゃねぇんだよ、どれだけ熱くなれるかナンだよ!
ボケは僕だったりした。
僕が勘違いしていたのは、賭け事みたいな、危ない橋だったお茶爆だったりした。
お金なんか、どうでもいい。
虚しくなる。
稼ぎの差で、誰々が貰った!とか騒いでいても、僕は、虚しかった。
お金を得た人達を見て、冷めてしまう。
それは自分がどれだけ夢の為に生きていないか、物語っていた。
辞めようと思った。
自分の意味をしようと思った。
それは、歌が上手くなる事でも、美味しいものが食べられる様になることでも、なく普通に生きる事、一日過ごして、僕なりに感じた、その気持ちを綴る事だった。
それだけだったのだ。
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