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「私ら聖人に気付かれずに、この国の結界を通り抜ける事は出来ないからねぇ。ただ、今は聖人が大豊作だからさ~、一人で充填してないからね。その時の当番しか気が付けないのよね~」
「え、じゃあ、メルちゃんは気がついたってこと?」
「メルは縄張り意識が私達以上に強いからねえ、とうの昔にすっ飛んで行ったわよ~」
ゲラゲラ笑う白髭のサンタクロースのようなネイサンをジト目で見つめるミリアンヌ。
「もぅ~! 早く教えてくれてもいいじゃない!!」
「多少なりとも他の三人のも混ざってるから違和感には気がつくはずなんだけどねえ・・・」
「そういや、さっきからお腹痛いのそのせいかな?」
「違和感とかじゃ無くて?!」
「うん。チクチクするから変だなあ~って・・・・」
「アンタ、ひょっとして脳ミソがお腹にあるんじゃないの?」
「・・・・・」
ネイサンの疑いの視線を浴びながら、天井のシミを探すフリのミリアンヌであったという・・・
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