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まさか、他国の娼館でお友達になったとか言えない皇帝陛下。
御口は、ミッ○ィーちゃん!『×』である。
「この国に遊びに来たいって聖王が、部屋もコレもぜーんぶ作ってくれたんだ実質ゼロ円でオトクだろ?」
「・・・ ホントに?」
「ホントだ。第一この転移門はハイドランジアの大神殿にしか行けないぞ」
「ええええぇ、ソレは良いんですか?」
「あそこの王宮よりいいんじゃねーの?」
何処までも軽い父親に、頭痛を覚えるゲオルグはきっと普通の感覚の持ち主なのだろう。
父であるグエンが規格外。
「王宮同士が繋がると他の国に変な勘繰りされるだろ? 国同士のイザコザの事を考えたら神殿が1番いいんだよ」
「・・・ まあ、確かに?」
常識人のゲオルグは首を捻る。
「これで行くから、お前も明後日で良いんだってば。アッチからもココに来る予定だからな。あ、もう直ぐ来るわ。忘れてたわ」
「えええぇ~」
よく見れば転移門の文字がイルミネーションの様に光っているではないか。
アタフタするゲオルグを他所に余裕の皇帝陛下。
一瞬、部屋中が金色の光で満たされた後スッと波が引くようにその光が転移門に吸い込まれて行くと、そこに薄い羽衣の様な白いローブ姿の人物が立っていた。
両手でフードをそっと脱ぎ、現れたのは黒曜石の様な艷やかな長い髪の毛と濃紺の瞳をしたふるいつきたくなるような艶やかな美女であった。
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金利手数料ナシですお客様!(揉み手)
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