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思ったことない？
なんで女ばっか…
こんな思いするんだって。
しかも生理って、なんでこんなシステム？私なんて高校生で彼氏もいなくて、まったく必要のない準備でしょ。それを何だって毎月一週間もこなさないといけないの。そもそも冷静に考えてみて。血だよ血？それを股の間からダラダラ垂れ流しにして平然と日常を送ってるわけですよ。あろうことか仕事までしてるわけですよ。マクドナルドのお姉さんだって「ご一緒にポテトはいかがですかぁ？」なんて聞いてくれるけどシモは大惨劇。音楽の吉行先生だって「もぉーっと大きく口を開けてぇ。ハイッ笑顔でぇ」なんて爽やかに指導しちゃってるけどシモは阿鼻叫喚。どうぞお構いなくと申し上げたい！！
あー痛い！！
「カモマイルが生理痛に効く」
って聞いたけど、まだ買いにいってない。
「飲みにくい」らしい。
ファミレスのドリンクバーになかった？
どうだった？
生理って、その時期を過ぎると何てこともないから、
どうも忘れがちになっちゃうんだよね。
ナプキンも高いし、助成金出してほしい。
「茜、顔色ヤバイ」
と、ヨッシー。
「薬持ってるよー。あげようか？」
と、ノン。
「ミミは、ピンクの錠剤しか効かないんだー」
私は自分の机にうつ伏したまま、
返事もできない…。
「ピンクの錠剤は、便秘でしょ？」
「違うよぉ」
「下痢の薬でしょ」
「下痢じゃないって。便秘だって」
「だから下痢になる薬でしょ？」
「下痢になる薬って、何だよ！？」
ぎゃはははは！
…って、マジで帰ってくれ。
女どもに連れられて、
這うように保健室へたどり着いた。
痛み止めを飲み込み、よろけながらベッドに這い上がる。
ああ、痛い。
ズキズキでも、ズーンでもない。
阿波踊りのリズムで痛い。
子宮が自らを引きちぎって、外へと押し出している。
今、ドロッと流れ出た。
このナプキン、夜用じゃないのに寝てて大丈夫かな。
薬が効いてきたのか、
痛みが激しすぎるのか、
次第に意識が遠のいていった。
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