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8、復活!「Nobe Private Detective
Office」
(呑辺私立探偵事務所)
父さん母さんには、
「少し様子を見るだけだからな」
と念を押されてしまう。
でも、その日のうちに
業者を手配してお爺さまの気が変わらない
うちに引っ越しを終えてしまった。
そして、病院に戻り
缶助に報告。
「缶助!事務所を
引っ越したからな、1階が事務所で
2階が、缶助の部屋、3階が私の部屋
・・・そして事務所の名前は
「Nobe Private Detective Office」
(呑辺私立探偵事務所)
事務所の名前、新しくしたからな」
「本当ですか!呑辺私立探偵事務所
略して「NPD」ですね。
名刺を新しく、作り直さなきゃですね」
「だけど問題が一つ」
「何ですか?問題って?」
「これからは、テナント料と
利益を出さないといけなくなってしまった」
「夏凛さん、それは一般的に
当たり前のことですから、これからは
積極的に仕事に取り組まないとだめですよ!
今までが、楽をし過ぎていたんです!
経理は僕がやっていきますから・・・
ホームページも作って、SNSもふんだんに
使って、事件解決して稼いでいきましょう!!
夏凛さん?夏凛さん!聞いてます?」
「聞いてるよ、何だか、父さんに似て
来たんじゃないか?
あっ!そうか!缶助のからだに父さんの
血が混ざったから似て来たのか?」
「えっ?夏凛さんのお父さんの血?
お父さんからも、輸血して
もらったんですか?僕は」
「そう!私の血と父さんの血が混ざってんだよ
お前の身体に、だから家族も一緒だぞ!
それに、缶助が目を覚まさなかった4日間
缶助の秘密、いっぱい見ちゃったもんね~!
缶助ジュニアとか・・・水戸の黄門様とか・・・
1人でキャ~キャ~言ってたのよ、私ったら」
「へっ!!ほんとに?
人が目を覚まさないのを良い事にそんな
ことしていたんですか夏凛さんは!!」
「違うよ、見たくて見たわけじゃないよ、
身体拭いたり下の世話したり、
結構大変だったんだから!感謝して欲しいな」
「そ、そんな、僕はお婿に行けなくなった、
身体になってしまったの?」
「大丈夫、大丈夫、何処かに物好きがいるから
私みたいに・・・」
「えっ?夏凛さんが僕を?」
「まあそんな、小さい事、気にすんな!
そんなことより、早く元気になってくれよ、
一緒に仕事しようぜ、稼がないと
いけないからな」
「そ、そうですね、でもなんか恥ずかしい・・・
だけど・・・・・・いつまでも入院して
いられないですね、
さっさと退院して、仕事をやりましょう!
ねっ!夏凛さん!」
「よろしく、頼むよ缶助!」
そして、その2週間後、僕は病院から
退院した。
母さんも「NPD」のテナントと
部屋を見て、安心して新潟に帰って行った。
これから、新しい生活が始まる・・・
呑兵衛、夏凛の酔いどれ探偵捕物控
弍「夏凛、誘拐される?」
終わり
「See You Again」
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