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4、夏凛、誘拐!
僕が、部屋の前にいたらどこからか
数人のガラの悪そうな男達が来た。
「あんた、ここの住人とどう言う
関係だ!」
と凄みをきかせて僕に聞いてきた。
咄嗟に
「ここの剣持孝彦さんに、お金を貸していて
返してくれないから、直接きてみたんですけど
いないみたいで」
と言うと、
「あんたも、被害者か。
剣持のやつ、うちからも、散々金借りた挙句
どこかにずらかりやがったみたいでよ
こっちも、こまってんだよ」
「そうなんですか、因みに
おいくらくらいなんですか?」
「なんで、あんたがそんな事聞くんだ!」
「いえ、僕も60万ほどこの人に
貸している物でして、早く返して
もらわないと僕も困るんですよ」
「それは、無理だな、あきらめな!
うちなんか利息が付いて800万に
なってるからよ」
「そういえば、剣持がちかじか大金が
入って来るなんて言ってましたけど
何か知りませんか?」
「剣持がそんな事いってたのか?」
「はい、言ってましたけど」
そこに、後ろにいた男が
「アニキ!そういえば、前に剣持が
言っていましたよ、大金が手に入るから
それまで待ってくれと、
俺は口から出まかせだと思ってたんで
アニキには、言いませんでしたけど」
「あの、僕も彼を探して見ますから
もし、手がかりを掴んだら連絡します。
あなた方のほうでも何かわかったら
僕にも連絡頂けますか?」
「何であんたに教えなきゃいけねえんだよ」
「お願いします、僕の場合お金だけじゃ
ないもんでして、こっちの方も
あるんですよ」
と、僕は小指を立てた。
「そうか、女も絡んでんのか、
わかった、連絡してやるよ」
「ありがとうございます、
では、お願いします」
と、連絡先を交換してそこから
そそくさと逃げ出すように帰った。
「あ〜〜!怖かった!おしっこ
ちびりそうだった」
と独り言を言いながら、事務所に
戻った。
あの闇金業者も手分けして剣持を
探しているようだ、餅は餅屋に
任せておいた方がいい、でも、これでほぼ
100%剣持が犯人に間違いない。
あとは、どこに潜んでいるか、
夏凛さんをどこに隠しているか
これを探し出すのが1番問題だけど・・・
事務所に戻った時は、12時を
回っていた。
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