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「私の知り合いがホテル街を
女性と腕を組んで歩いている写真を
見せられたもので、それで何か手がかり
でもあればとあそこに向かいました。
でも、犯人の思う壺だったんですね、
いきなり後ろから、タオルか何かで
口を塞がれ、それで気を失ってしまい
気がついたら、あそこに閉じ込められて
いたんです」
「あの写真は、剣持の知り合いの女に
矢板さんが街を歩いていた時、
間違えたフリをして腕を組ませたらしいです
周りの看板ネオンは合成で作ったと
言ってました。
関谷君は、あなたが行ったその、場所も
見つけ出していたんです。
あなたを乗せたタクシーを
探し出し、その運転手から犯人の
手がかりを掴んで車のナンバーから
家を割り出し、なおかつ
そこで、張り込んでいた闇金業者の連中から
潜伏場所を教えてもらい、そこに
1人で乗り込んで行ったんです。
犯人の剣持孝彦は、借金だらけで
どうしようもなくなり、呑辺財閥の
1人娘のあなたに目を付け
あなたと、その男性の事を調べ上げ
身代金目的であなたを拉致。
金を受け取りに行ったが、
警察があちこちにいたので、用心して
アジトに戻ったら、そこに関谷君がいた
それで今回の被害に遭ったという訳です。
何だか、僕が全部話してしまいましたね、
それにしても、関谷君は大した者です。
彼が事件を解決したような
物ですからね、
大怪我を、負わされたのが非常に
残念です。
夏凛さん、関谷君は
貴女の為に、自分をかえりみず、貴女を
助け出した・・・いい助手をお持ちですね
彼を大事にしないと、罰が当たりますよ」
「もう、ばちが当たっています、
缶助に酷い思いをさせてしまいました、
私の心の中に一生消えない、
人生最悪の後悔という罰が・・・」
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