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「チョット待って、父さん!そのことに
関しては、私が説明します。
今回の事は、ただ私の不注意だったの、
犯人は、私が呑辺家の娘と言う事で
身代金目的で、まんまと犯人の罠に
ハマってしまった私が悪いの、
いつもの私だったら、あんな罠に
掛からなかった。
私の注意が足りなかったんです、
挙句に助手の関谷君に大怪我を、
負わせてしまった。
その、助手の関谷缶助君が、自分の命を
顧みず、私を助けてくれた。
自分は瀕死の重傷を負いながら・・・
父さん!今回のことは探偵業を
やっていたから私が襲われたんじゃない
むしろ、探偵をやっていたから
助手の缶助が、推理を働かせて
私を救ってくれた。関谷缶助探偵が
いてくれたから、私が助かったのよ。
父さん、母さんの気持ちもわかるけど
私、この仕事が好きなの!
困っている人、悩んでいる人達に
何か少しでも手伝いができないか、
悩んでいる人を助けてあげられないか
そんな事を考えながら、
今までやってきました。
警察から感謝されたこともあったのよ。
私、この仕事が好きです。だから
私と缶助からこの仕事を、取り上げないで
父さん、お願い!この間、母さんに
稼いでいないと言われたけど、
これからは、利益も考えにいれていくから
缶助と探偵をやっていきたい・・・
お願い、父さん、母さん、
お爺さま、お婆さま、私にこのまま
仕事をさせてください」
「しかし、お前ももういい歳だ
そんな事をやってると、行き遅れるぞ
いい婿がいるから、結婚して
父さんの後を継げ!」
「私は、もう決めているひとがいるの」
「誰だ!それは」
「夏凛?まさか、缶助君なの」
「だめだ!彼はうちに相応しくない!」
「父さん!何でそんなこと言うの?
今の缶助がふさわしくないのなら
私が相応しくしてみせるから!
私、缶助と一緒になる!!!」
みんな、黙ってしまった。
「謙蔵!理恵さん!暫く夏凛の
仕事振りを見ていこうじゃないか
夏凛も、もう子供じゃない・・・と思うが
でも、誘拐されるのは、普通子供
だよな?と言うことは、まだ夏凛は
お子ちゃまかな?」
「そうかも知れませんな、呑辺会長!」
お爺さま2人で大笑いしている。
チョットむかついた私が
「お爺さま!お二人は私の味方なんですか!
それとも違うんですか!」
「我々は、勿論!夏凛ちゃんの
味方だよ」
「夏凛!〇〇駅前のテナント
あそこ、今空いてるぞ!2階3階は、
確か住宅だったな、なあ母さん」
「そうでしたね」
「お父さん、お母さんまで、夏凛に甘く
するんですか!」
今度は母さんが自分の親に文句を言った。
「いや、ただ空いていると
言っただけだよ〜ん」
「よ〜んじゃないでしょ!」
「お爺さま、お婆さま!ありがとう!
それじゃあ、お借りします」
私はお爺さまお婆さま4人の
ホッペにキスして
直ぐに、引っ越しの準備にとりかかった。
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