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「俺の子を産んでくれ」
愛の結晶も大切にする。
「産むだろ? 」
俺の愛を疑うな。
「産むよな? 」
全身全霊で、お前達を守る。
「産まなきゃダメだ。 お前と生まれて来る子と、三人で幸せになりたい。 いや、子供はもっとだ。 四人、五人、お前との子なら何人でも」
大きな瞳一杯に溜めた涙を零すまいと、恥ずかしそうに微笑んでシエナはコクリッと頷いた。
「産みたい。 産んでも良い……かな? ……でも、程々で、お願いします? 」
照れて、頬をほんのりとピンクに染めたシエナに見つめられ、釣られて俺も照れる。
「…… ありがとう…… 」
幸せを貰い心の奥底から、想いが溢れ出した。
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