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理不尽な討伐(流石に支援はするよ)
ガンガンガン!!
「すみませ~ん、ここにテストプレイの仕事を紹介してくれる人が聞いたんですが?」
昨日来た若者の気配と悪仲間らしき複数人の気配。
…どうやら、昨日上げた報酬をさっそく使ったそうだね。
ガラッ
「すみません、うちは予約制なんですが。」
「じゃあ、金寄越せ。」
「警察、呼びますよ?」
「はっ、警察ごときでうちらが止められるはずがないっしょ?」
「はぁ…仕方ないですね、金が欲しければ仕事をやってくださらないと、到底あげる気はありませんねぇ。」
「仕事ってあれだろ?VR使ったゲームのテストプレイだろ?後ろのあいつはびびってたが、どうせ子供騙しっしょ。」
とりあえず、中に入れた。
昨日の一人を含めて、六人。
その六人にゴーグルを渡し、装着させて昨日の若者以外をさっさと音声が聞こえるようにして異世界へ飛ばした。
音声が聞こえるようにしたのは、この若者が気付くことを遅らせる為。
「さて、昨日の若者よ。君に聞きたいことがある。」
「…なんでしょうか?」
「昨日、何をした?」
「報酬を確認して…歓声を上げた所にあいつらが来て、報酬を横取りされて…。」
「では、そのあいつらが居なかったら良かったのか?」
「そうですね…出来ることなら、居なくなって欲しいです。」
「そうか、今の若者にとってあいつらは今後の人生において邪魔だと。」
「そこまで言ってないです!!…ただ、貧しくても賑やかの方が好きなので。」
「若者よ、学校はどこまで行ったのかね?」
現在、若者が見えない事を知りながら若者の情報を見てます。
ざっと見ただけだから、アルバイトぐらいしか見てないけど……どうやら、あいつらのおかげでここまで来た。
あいつらが居なくなれば、今後の人生をどうにか幸せに修正出来そうだ。
「学校…?どうしてそんな事を?」
「あいつらを見てたら、ろくな所に行けてなさそうだったから。」
「…一応、行きたい所はありましたが…あいつらが全てを台無しにしてくれたんです!!おかげで札付きの悪党の仲間として、アルバイト生活です…。」
なるほど。
ただ単純に存在だけを消しても社会認識があるから、この若者は救済されないのね。
じゃあ、無事に救済されるように世界を弄ろうか。
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