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『タトエバ、モシ、アナタガソウリダイジンダッタラ、アナタニシカデキナイコト、タクサンアルハズ』
「……総理大臣はひとりだけだからね」
『ハハハ。ナニイッテルンデスカ。アナタダッテ、コノヨニ、ヒトリシカイナイジャナイデスカ』
……確かに。
でも、総理大臣には特別な使命がある。わたしは、ただのその他大勢。モブでしかない。
わたしにしかできないこと。
本当はそんなものないんじゃないだろうか。こうやって時間を与えて、脱出の希望をもたせながら最終的にゲームオーバーになれば、わたしへのダメージは大きくなる。それが目的?
「質問するからには正解があるんでしょうね?」
一応聞いてみる。
『アリマスヨ。デモ……セイカイハ、ヒトツジャナイ』
正解はひとつじゃない? だったらトンチ的なことなんだろうか。
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