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ガタン、と鏡の一部が穴が開くように落ちてしまい——私はシャワー室の壁の一部に身体を挟めてしまった。まさか、こんな仕掛けがあるとは思わなかったから、抜け出そうとしても胸が詰まってしまい、抜くことができない。
「い、いやぁあああ——ん!」
どうしよう? と焦ると私の声を聞きつけた誰かが焦ったようにやってきて——、
「****!」
「は、挟まっちゃって、抜けないの……」
間抜けなことに、私は身体の前方を外側に出し、おしりの方はシャワーブースに残したまま壁に挟まっている。なぜここに、こんな仕掛けがあるのかわからないけれど、多分駆けつけてきてくれた坊ちゃまが近くにいる気配がする。見えないから推測するしかないけれど。
「あっ、坊ちゃま、来てくれましたか!」
「***、*****、*****」
壁に挟まっているから、坊ちゃまの声が上手く聞こえない。それでも助けてくれようと、足を引っ張られる感じがする。しばらくすると、私のおしりを触る手の動きが怪しくなってくる。今、私はお尻を坊ちゃまに向けて突き出しているような姿勢だ。
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