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『拭いてやる…』
タオルごと抱きしめられた俺は、何が起こったかわからずガチガチで…
バスタオルで優しく全身を拭かれた俺…
『俊…可愛い…俺の…』
俺より頭ひとつ大きい亮にぃは、そう言っておれのつむじにひとつ…キスを落とした。
『俊…俺…』
「ん?」
抱きしめられた格好で亮にぃを見れば、自然と上目遣いになるわけで。
『俺…っ…ちょっと走って来る!先に寝てろよ…おやすみ』
ガチャ
「は…はぁはぁ…」
な…今のは…何だった?ビックリした…
バスタオル越しとはいえ、全裸で抱きしめられた。亮にぃの…熱くて…勃ってた?まさか?
俺…
ぶわぁって全身が焼けるように熱くなった。
何だこれ?
亮にぃの【可愛い】なんて何十回、何百回も聞いたのに…
あんなふうに…はっきりと、欲情したオスの声で、囁くように言われたのは…初めてだ。
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