義兄side

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義兄side

『はぁはぁ…クソ…何やってんだ…』 俊…俺の可愛い… 義理とはいえ、弟だろ? 手ぇ出すんじゃねぇ。 俺はもう、ずっと前からその弟に邪な気持ちを抱いている。 だけど、俊を壊したくなくて。 何も言わなくても、アイツの一番は俺だから。 そうなるように育てた。 俺から離れられないように。 俊の全てに、触れたくて堪らなかった。 可愛がって、ドロドロに溶かして深く繋がって… そんな感情を知られたくなくて、我慢してたのに。 風呂だってずっと一緒だった。 でも、我慢できなくなって止めた。 部活だ勉強だと理由を作り、俊が風呂も済ませた頃に帰宅する。 風呂上がりの俊もヤバいんだ。 赤く蒸気した頬に、しっとりした唇。 危うく、齧り付きそうになる。 同じシャンプーなのに、アイツのは甘いんだ。 俺は蜂のように引き寄せられ、その花に留まり、蜜を吸い、貫きたい衝動を抑えるのに必死だ。 アイツの硬く閉ざされてるであろう蕾を…こじ開けて… 『クソ…クソ…せめて兄弟じゃなければ…好きだと言えたかもな…』 俊への気持ちのやり場がなくて、俊に似た雰囲気の女の子を抱いた事もある。 俺に告ってきた可愛目の男の子を抱いてみたりもした。 けど、フィニッシュの後…俊じゃない事に気づき虚しくなるからやめた。 なのに… 見ちゃったな… シャワーで濡れた身体… 程よく筋肉の付いた、しなやかな身体… 毛…薄くて、ピンクが際立ってた。 女の子相手に、使った事あるのだろうか… まさか、後ろを男に? アイツが男にもモテてるのは知っている。 もう、可愛いより美人が似合う。 ヤベェ、また勃っちまう… このまま帰ったら、襲い掛かりそうだ。 今夜は熱が治まらない。
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