青い影法師！

２７「ぬくもりの記憶！」

そのまま何も言葉に出来ずに、目の前から遠ざかる父たちの姿を眺めている事しかできなかった絵里香。
それからも、フラッシュバックするように今まで記憶の引き出しにしまわれていた、大切な思い出たちか私の頭の中にあふれ出して、なんだか、懐かしいような悲しいような不思議な気持ちにおそわれて胸が熱くなった！
でも、やがてそのぬくもりの温度を感じさせてくれた記憶も、思い出も、ひきさかれるように薄れて、すべてむなしく遠い空の闇の向こうに消えて行った。