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ウサギの昼寝
ウサギは元気に走り出しました。
早い、早い、もうドングリの木は目の前です。
「カメさん、どこだろう?」
ウサギは後ろを振り返ってカメを探しました。
カメは、はるか遠くの公園の片隅を、のろのろと歩いています。
「うわー。カメさん、まだ、あんなところを歩いてる。なんてノロマなんだろう。少し休んで待っててあげよう。」
近くの木の根元が緑の苔でふかふかしていたので、ウサギはそこにうずくまって休んでいました。
お日さまの光をさえぎる木陰は、そよそよと風が吹き抜け、とてもいい気持ちです。
あんまり気持ちよくて、ウサギはいつの間にか眠ってしまいました。
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