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4植物園のお誘い
大学の食堂でお弁当を食べ、学生どうしが寛ぐオープンスペースに移動した。先程通知が来たインスタのメッセージを眺める。
ー優克、ゴールデンウィーク一緒に植物園に行かないか?5月に見頃の薔薇とか、温室の中の植物とか見に行こうぜ!ー
そのあとに、植物園のサイトが添付されていた。
少し迷う。植物園は大好きだ。季節によって咲く草花は違うし、何より癒される。しかし、苦手な人物と歩くとなると、わけが違う。
(さっきも思ったけど、なんで僕に対してそんなに興味を持ってるの?靖陽くん)
けれど、せっかく誘ってくれたのだ。無下にするのは彼に失礼だろう。
(それに、なにか分かるチャンスがあるかもしれないし)
そのチャンスとやらが果たしてくるかどうか分からないがそれに賭けてみることにした。
少し考えて送信する。
ーバイト以外なら予定ないよ。いつがいい?ー
すぐに返信が来た。通知見るの速い。
ー5月4日はどう?ー
(…みどりの日だから、植物園にしたのかな……?)
ー分かった。それじゃあ5月4日に会おうねー
送信する。そのあと、どこで待ち合わせるか何時に行くかなど諸々のことを決めた。
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