本編②

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ねぇ、聴いて。 これは、俺と愛しいあいつの物語。 夢に見る。 俺があいつに抱かれる、忌々しい夢を。 あいつの幼い顔つきはここ2年くらいで、 どんどん大人びていった。 毎朝会っていてもわかるほどに。 あいつは、今日も嬉しそうに部活の話を俺にする。その笑顔は変わらない、あの頃ままで。 でも、もうその顔は見たくない。 だって俺は、 3つも年下の弟みたいなお前に、 少しづつ男になってくお前に、 欲情の()を向けているんだ。 こんなことはいけない。気持ち悪い。 汚い。醜い。忌々しい。 こんな最低な俺は、お前のそばにいてはいけないんだ。
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