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春多くんが夏休みに入ってからは、私の仕事が休みの日はデートしたり、家でのんびりと過ごした。
私が家にいない時は、相変わらず勉強しているみたいで、国家試験の過去問をといたり、難しい文献を読んでいるようだった。
＊＊＊
「安定期入りましたね！赤ちゃんもすくすく育ってます！うーん、でも体重はちょっと増えちゃってるねぇ。軽い運動もして下さいね」
妊娠5ヶ月と4日──。
世間一般的にいわれる"安定期"というものに突入しました。
私のお腹はというと膨らみを増して、服でも隠せないくらいに"妊婦さん"らしい体型になって、しまった。
「えっと、先生、軽い運動っていうのは….その」
「ん？ウォーキングとかヨガとか、無理のない範囲でね」
「いや、あの、……エッチ、はしても大丈夫でしょうか？」
視線が泳いで声が小さくなっていく。
女の先生相手でも、こんな質問するの気まずいな。
「性行為ね。うん、旦那さんとのスキンシップは大切ですよね！仲良くして大丈夫ですよ」
「……あ、ありがとうございます」
「でも、激しいのは駄目ですよ！お腹が張ったり、体調の異変があった場合はすぐに中断もして下さい」
「あ、はい」
「あとは、性感染症の危険もあるから絶対に避妊具は着用して下さいね！」
先生も隣に立つ看護師さんもニコニコとして優しい目で見てくるけど、これじゃいかにもヤりたいみたいで、ちょっと恥ずかしいな。
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