1、友達になりませんか

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1、友達になりませんか

 桜舞い散る駅のホームの中、君は勇気を振り絞った声で私に言った。 「柴崎さんと友達になりたくて声を掛けました」 「はい……?」  一瞬何を言われたのかわからなかった。頭がフリーズしてしまい、彼の言葉に理解するまで少し時間がかかってしまった。私なんかでいいのかと思ったけれど彼の瞳は真剣で、首を横に振らなかった。
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